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さよなら伊藤先生

せっかく出会ったのにシンガポールを去ってしまう人たちがいる。

その中で伊藤先生もそうだ。東工大院生でシンガポール大学に留学に来られていた。

伊藤先生は青の家庭教師だった。理数系の先生が理数系じゃない青を教えるのは大変だったと思う。

でも青の数学の成績は少しだけ上がった。

伊藤先生は2間のアパートで給食費を払うのも苦しいほどに貧しい家庭に育ったと言う。

だから?こんなに綺麗なコンドに住んでいるお金持ちの子供たちが勉強しないのがわからないと

辛口なことを言われた。

先生は25歳。偏見もあっていい年齢だと思って私は何も言い返さなかった。


先生は今夜の便で東京に帰られる。夢は化学者。

私「先生、有名になる予定ですか?」

先生「それはないと思います。派手な研究はやってないので」

私「そうですか...」

先生「でもそう思って投資してくる人はいます」

私「じゃ、私も先生と繋がってましょうかね」

先生「ぶふふふ」


とても不思議な先生だったけど、はっきりぱっきりと思ったことを口にされてきた。青の成績は少しだけ

上がったけど、青の友人は5段階評価の3から5になった。

先生が家庭教師をやっていたのは、食費を稼ぎたかったから。最初会った時「時給はいくらにしましょう?」

と聞いたら「食事ができればいいので」と謙虚に言われた。私はよく考えて「じゃ、10ドル」と言ったこと

ごめんなさい。


お疲れの先生、駐在家族は皆お金持ちだという偏見を捨てて今夜は飛行機の中で爆睡してください。機内食を期待して今夜の食事をセイブされようとした先生、今まで本当にありがとうございました。どうぞお元気で。

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シャー

Author:シャー
<登場人物>
旦那 シンガポール単身赴任中
長男 24歳 フリーター
長女 22歳 大学4年生
次女 19歳 大学1年生 
コリン(ちわわ)9歳

私  昭和の帰国子女51歳。英会話スクールのホームインストラクター。雑居ビルの激狭1Rで開講中。初の事業主人生。

いらっしゃいませ

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